狸系の里 シーズン2

はじめの一歩、二歩、散歩・・

変化の季節

今年の4月1日に最終版の記事を書いてこのコーナーを終わるつもりでいた*1。方向を急転換することになりそうなので、用意ができるまでは、タヌキノチャブクロ(茸)が風に飛ばす胞子みたいな軽い文章を書く場所を見つけて引っ越したいと思ったこともあり。 こ…

研究者の真似をしてみる

いろいろと書きものをしていると、そろそろしっかりした内容を残したくなってくる。 情報民族音楽学のように内容が異なる二つの領域に係わる場合、軸足の置き方で活動内容が全く違ってくる。当然、資質的に筆者が係われない活動というものもあるので、軸足の…

語り歌い

日本の音楽は歌が主で、しかも、語るような歌いくちが特徴的に思える。もちろん民謡の中には八木節のように歌そのものという曲があるが、同時に江差追分(一般に追分節と呼ばれているもの)のように語りに近い歌い方がある。こういう特徴が判りやすい、外国…

ようやく最初に戻る

これまで手掛けてきたことをメモ的に書いたものがあって、そこにはこんな内容が散らばっている(^ ^;)。 ‐Word版催馬楽譜「あなたふと」 ‐催馬楽譜と催馬楽曲の五線採譜とを比較する、というアイデア ‐民族音楽を五線採譜する際に使われる特殊記号の例 ‐様々…

ノートは大切に

(^ ^)つ 今はどんなに荒唐無稽でも、できたら面白いだろうな、と思ったことは何かに書きとめておいて、忘れないように折節、眺めて改良しているといつかは手が届く形になる。このときに、世間の状況が変わって手が届くようになったのに、自分の着想を描いた…

数学的構造と物理学の図式と音楽の研究

前回示した数学的構造と物理学の図式とを比較して、科学的音楽研究が従う手順のあり方を検討する。 モデルの理論では観察対象とする数学の研究活動を、数学的構造を使って記述する。数学的構造は、下図で、上側に設定された囲みの中に書かれている。知見と書…

研究活動を観察する目で見た数学と物理

「音楽の科学的研究」という言葉に具体的な内容を盛るには、まず、「科学的研究」を観察してその特徴を明かすことが必要になる。「研究活動」を研究する分野にどのようなものがあるかと言うと、情報科学の関係者にとっては、情報科学の源流を手繰った先にあ…

兼常清佐の日本民謡研究を再興する方法と科学的音楽研究

兼常清佐の日本民謡研究は、柴田南雄著「音楽の骸骨の話*1」の6章に紹介がある。この6章にも、計算機を使った最近の民謡研究と思いたくなるような、次の図表が掲載されている。 ‐ある歌に現れる各音を、音の高さ毎にその延べ時間をとったグラフ(2点) ‐音節…

地理B でムーミンが出題されて

地理Bでムーミンが出題されていろいろな反響があったようです。 もと記事は「センター試験地理「ムーミン」出題が話題 不正解受験生嘆き 公式ツイッター「反省」」 そこでこの記事をネタにちょっと雑談。 近代のフィンランドは、スェーデンの支配下にあった…

科学的な音楽研究

さて、「兼常清佐の、民謡の科学的研究への姿勢」を受け継ごうと企てると、まず、民謡の科学的研究、という言葉をどう意味づけるかが問題になる。以下で検討する。 日本語には冠詞がないので*1書きにくいのだが、「民謡の科学的研究」という語句がもつ内容に…

音楽と科学

手元に「音楽と数学の交差*1」という本があり、同じカテゴリに入る本がどのくらいあるかを検索してみたらAMAZON検索で14頁見つかった。音楽は昔から膨大な研究成果が積み上がっているから今さら追加するものなどあるのか、と思いたくなるのだが、筆者にとっ…

今年の目標。今年は狸を卒業する。

翻訳は罪作り

どのような言葉にも辞書的な意味だけでなく様々な意味が付け加わる。だから翻訳は、原語の辞書的な意味を翻訳語の辞書的な意味に置き換えるだけではだめで、付け加わった意味が落ちたりする。歌の歌詞の場合、原詩なら可能な解釈が翻訳詩では難しくなること…

趣味礼賛

今、古い資料を整理していたら、日本楽譜出版社によるVivaldiの大協奏曲イ短調(Op.3 No.8)の楽譜が出て来た。この曲は、解説の頁によれば、”L’estro armonico”という表題がついているという。この表題は「調和的な詩」と訳されているが、もちろん、「調和…

スーちゃんの成長記

スーちゃんと言ってもキャンデーズ(ラン、スー、ミキ、古い・・?)ではなく、数学の話 β(^ ^;)。以下はこの位の軽いノリで書いているので、専門家の目から見るとヘンなこと書いているかもしれないのだが。 それはともかく・・ 数学は公理系と証明図式とか…

異文化交流の難しさ

信楽さんは昔、情報系の用語を取り扱う仕事をしていた。ある日電話で、「木構造が分岐構造を意味するのは何故か」といった内容の質問があり、咄嗟には質問の意味がつかめなかった。 質問してきた人に詳しく聞いて、質問してきた人の領域では「木構造」という…

第三形態は骨格が大事

前の投稿もそうだったけれど、文章がどうもくどい。聞く所によると第三形態は骨格だけになるという流儀があるようなので_β(^ ^;)、信楽狸の第三形態でも今日以降は、意味がはっきりしていて判ることばを使って簡潔に書く事を心がける。 前回の投稿は、要する…

情報民族音楽学序文 音楽の科学的モデリング

「音楽に国境なし」と言われているが、音楽について語り合うためには話題に選んだ音楽について共通な理解をもつことが必要になる[日本音楽との出会い]。 音楽はそれぞれの歴史的展開に則って、表現上の約束事が多様化している。そのため、この約束事を各参加…

Algorithmic Modeling

Algorithmic Modelingという言葉は、科学的モデリングという用語からの類推で、Algorithmを使い科学的モデルを作成すること、程の意味をもつ。要は、自然科学なら数式を使ってモデルを作るが、自然科学以外の人文・社会科学までを含んだ意味での科学分野では…

信楽さん第三形態

情報処理と人文科学との係わりについて信楽さんがこれまでに作っていたメモの構成は、大きく分けて次の三つの形態があった。 第一形態:混沌状態^^; 「兼常清佐の日本民謡研究」という報告書があって、研究活動は昭和26年に終わっているのだが、声の波形デー…

何か読みにくいなぁ

手元に「日本音楽の基礎概念」*1という本がある。日本音楽の本は探さないとなかなか手に入らない事もあって、手に入った本については丁寧に読もうとする。この本は15項目の質問に著者が回答するという体裁で編集されている。副題に「日本音楽のなぜ」とあり…

情報と社会あるいはソフトウェアとコミュニティ

情報社会科学という言葉について、一つの定義付けを試みる。 情報技術の成果というと、ソフトウェアが挙げられる。ソフトウェアはある計算環境で動くものであり、これまでは、ある汎用の計算環境を想定してその上で動くものとしていた。最近では、ソフトウェ…

背伸びせずに

4月の初めに予想外の出来事があり、当初は落ち着き先が見通せない事もあって焦っていた。 最近、落ち着き先が見えてきたので一息ついているのだけれど、今までみたいな生活パターンは取りにくくなっている。まぁ、今までが例外でこれからが普通、と言っても…

現象と法則、実践と基準あるいは・・・

自然現象は自然界の法則に従って起こる。さらっと言われるとごもっともという以外にない。ここで「自然現象」という言葉にもう少し拘ると、意外に底が深い所にある事に気付く。「自然現象」という時には、決して、目に見える、あるいは耳に聞こえる・・現象…

[情報民族音楽学研究]“読書(2)_語句の収集 階名と音名”の補足

OneDriveには読書(2)として掲載していたもの。ここでは前回、音程について補足した版を作る、と書いていたもの。主な参考書は次の3冊。 1)福井昭史、よくわかる日本音楽基礎講座、音楽の友社(2006年8月10日)[ISBN427630704X] 2)岩田宗一、声明は音楽のふ…

読書(2)_語句の収集 階名と音名

しばらく自分用の用語集を作る作業をしてみよう。参考書としては次を選ぶ。 福井昭史、よくわかる日本音楽基礎講座、音楽の友社(2006年8月10日)[ISBN427630704X] この参考書から語句を拾って単語帳の形に纏める。用語集が纏まると作文に便利になるが、それ…

メモノート公開用のフォルダを作ってみた

OneDrive試用を継続中。共有フォルダを作ってみた。リンクは次の通り。 https://1drv.ms/f/s!AtMSi1_sj0qqc7thzQlsgN0jibs ここには数頁のメモノートを入れて貯めておく予定。 慣れないクラウドであり、設定を改良しながら使ってゆくつもり。ただし、予想外…

読書(1)

これからしばらくの間、読書の記録を作ってゆきたい*1。 これまでいろいろな資料を浅いレベルで読んで、信楽メモなるものを作ってきた。これから本気で何かしようと思ったら、自前の道具箱に工具(ソフトウェアツールなど)を入れておくことになる。それも、…

OneDrive試用中

数年来、情報民族音楽学というキーワードに中身を盛るべく右往左往していた。どこに顔を出せばよいのか皆目見当がつかなかった事もあり、100頁位のノートを8回も改版して、未だにいまひとつ自信がない。しかしいつまでこうしていてもらちが明かないので、あ…

始めの一歩

ここ数年、音楽と情報科学との係わりをあれこれ、とりとめもなく書き続けてきた。そもそも何をしたいのか、というレベルの話なので形もなにも無かったのだが、八回書き換えればいい加減に形が整ってくる。纏めと附録の目次を見ていて、これがそのまま具体的…