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狸系の里 シーズン2

はじめの一歩、二歩、散歩・・

前進ある蚤もほどほどに

ここ数日、これまでの説明のやりかたが基本的に間違っていたことに気付いた。 情報民族音楽学という言葉を何の断りもないまま使えば、「情報」、「民族音楽学」という言葉は、当然、一般的な意味で理解される。もし特殊な意味づけがあるなら、その意味づけを…

見なれない音階がいっぱい

手元に五線譜による雅楽総譜巻一 歌曲編という本があって、その第二節に当たる部分に楽式を解説した便覧がある。ここで言う楽式には、楽音を作る基準と、曲ごとに、使われる声の声域が示されている。 伝統邦楽の楽音というと、入門的な本にはよく、基準音か…

音を観察するための装置

何はともあれ、まず当面の目標として、音を観察するための装置を具体化することを置く。ここで音を観察する装置は、音声研究ではおなじみの、声の高さ、強さ、スペクトルグラフを計算する装置であり、音楽に特有の次の事情を考慮したものとする予定。 -縦軸…

今どうなっているか、何故そうなったか

二冊の本を読み比べてみた。 1) 音楽から物理学にかけた橋: A.ウッド著、石井訳、音楽の物理学、音楽の友社(ISBN:10731320400777) 2) 音響学から音楽にかけた橋: 吉川・鈴木編著、音楽と楽器の音響測定、コロナ社(ISBN:9784339011135) 最初に挙げた本は1…

はじめの一歩

そろそろ気候もよくなってきて、茹だることなく部屋の中で過ごせるようになった。そこで、情報民族音楽学の始めの一歩を企てる。 手始めには語彙集から、ということになる。語彙集は言うまでもなく用語と定義とを集めたものであるが、そこは「民族音楽学」絡…

背景の設定も重要

情報民族音楽学という用語はずいぶん大きな風呂敷と思うが、もともとは、電子文書技術(SGMLとかXMLとかの)の応用例として、古楽譜を電子化したら何ができるかという話だった。多分に趣味的で何に役立つかと言われても答えようもないので、設定*1を考えている…

トレースしてみる

催馬楽譜を2曲ほどWordで写譜してみた。その結果、作業手順を間違えたと思い始めた。 Wordで写譜する作業は、催馬楽譜に出てくる図記号に似た図形をWordの作図機能で作ればよい。当初、催馬楽譜を横に置いて、画面に直接作画していた。 作画してみると、似て…

判っているはずの事を言葉にする難しさ

情報民族音楽学ノートを書いた時にもっていた筈の問題意識をつい忘れる。日々の暮らしに埋もれて・・というのは言い訳としても。確認など。 ところで音楽に限らず、感覚的には充分に判っていることを聞かれて、回答しようと思うと適切な言葉が浮かばない経験…

採譜技術についての補足

音資料から採譜した資料を使って目標とする音楽に関する資料を作る手順は次のようになるだろう。もちろんここで言う楽譜は五線譜ではない。音階構成、音の持続、隣り合う音との繋がり、様々な特性を分析した音楽に合わせて書きたい。 こういう仕組みを考える…

骸骨図の廻り

情報民族音楽学を纏める時に、発端の所に兼常清佐の日本民謡研究をおいた。この、兼常の研究は、柴田南雄著、「音楽の骸骨のはなし」を読んでいて興味を感じたものだった。それでは、音楽の骸骨の話の残りの節はどう考えようか。 「音楽の骸骨のはなし」は副…

夢のお告げ

昨日、妙な夢を見た。このダイアリに書いてきた情報民族音楽学の内容について誰かに説明している*1シーンで出て来た、「これは芸術の話ではないから」という一句が妙に記憶に残っている。情報民族音楽学のように二つの領域に跨る活動はよほどしっかり考えて…

逆問題

情報民族音楽学関連の話題のアップが滞っている。特に〆切りを意識している訳ではないから滞ってもいいようなものなのだが、構想はあっても計画はなし、文書作りは空き時間を作りながら、ではなかなかアップに手が回らない。 現状、情報民族音楽学という問題…

これから

今は五線譜で書ける音楽なら、五線譜打ちこみで音楽を再現することができる。このやり方で伝統邦楽を再現しようと思うと、いろいろな問題にぶつかる。問題の解決には意外にコストがかかりそうなことを考えると、在職時に、こういう問題には(投資を回収でき…

ジグソーパズルのような体験

この情報民族音楽学というキーワード、今まで、ジグソーパズルのピースが組みあがらないまま放置されていたような状態だったのだけれど、ここ数日で組み立てられるような気がしてきた。 情報民族音楽学というキーワードは、こんなピースからできている。 1) …

楽譜の読み方

情報技術の分野で意味論と言うと、記号が指す内容を問題とする。以前から、楽譜の意味論を考えるときに、楽譜の解釈者の居場所が気になっていた。そんな折、JIS規格票の読み方が、案外楽譜の読み方に似ていると思った。こんな話を書いてみたい。 楽譜が音に…

プログラム作りのための資料を整理することについて

プログラムを作る時には課題に関連して、いろいろな資料を使う。このとき、資料が身近にあるかないかで、作る作業の難しさが影響を受ける。次の事情があり、同じ音楽のプログラムとはいえ、音楽コンテンツのための曲のように素直に五線譜でかける音楽と比べ…

楽譜と工業規格

信楽さんは一時期、日本工業規格(JIS)に関連する仕事をしていた。そのせいもあってか、最近、書いてある内容が数学的定義というよりは工業規格でいう規定に近いという意味で、楽譜は規格票に似ていると思った。このあたり、楽譜の意味論の考え方に影響しそう…

4-Vocaloidとテキスト読み上げの間に

自分向けの説明と他人向けの説明とは違う、ということを最近ようやく意識する。「情報民族音楽学」と言っているが、一言で言って何なのか?こういう問いかけは、記号としての「情報民族音楽学」が指すはずの内容について、先方がもっている内容(指示対象)…

3‐声の音楽を仮想的に再現することについて

西欧と比べて伝統邦楽は、楽器の音楽が盛んでなく、声の音楽が盛んであるように見える。声の音楽は、楽器がなくとも、楽譜がなくとも発達するものなので、実際にどんな音楽が行われていたかを知る根拠がなかなか見つからない。ただ、後の代の伝統邦楽を見る…

2 DTMシステム試用

Diagostini社のMy Music Studioという、最後にDTMシステムが完成するムックが販売されたのは、信楽さんがまだ勤めていた時期だからもう5年以上も前の事になる。たまたま書店で見つけて最後の巻まで購入した。すぐに使えるつもりでいたのだったが、いろいろ手…

1 はじめに

兼常清佐の日本民謡研究は電子計算機が現れる直前の時代に行われたが、数値解析的な方法で音声信号を解析する研究と考えることができる。この研究は音声を目に見える形で記録する方法を求めて行われ、映画のサウンドトラックとアセテート製の音盤とが評価さ…