読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

狸系の里 シーズン2

はじめの一歩、二歩、散歩・・

メリカント Tule

信楽さんの手元にはいくつか歌集がある。構成を見ると、演奏のための歌集と音楽を聞くための歌集とがあるように見える。演奏のための歌集は歌と伴奏とを楽譜に書き、その下段に歌詞が印刷されている。普通、曲の背景までは記載されていない。民謡などを聞くための歌集には、伴奏はなく、代わりに曲の背景及び音源の一覧が載っている。この中間の構成を作ってみようかと思ったことがある。

大まかに言えば、1曲毎に、翻訳詩と原詩との対応、初等的な技巧の範囲で演奏できるピアノ用の編曲*1、及びこの編曲から作成されたMIDIデータを作成し、一つに纏める。要は、自分で弾いて音を確認できる資料を作成する。ピアノを練習している人向けの、練習曲集として使える曲集を想定している*2。こういう前提で、フィンランド歌曲の歌詞をいくつか翻訳してみた。

この翻訳に使った歌詞の出典は、トリオレコード、フィンランド歌曲集(Stereo PA.1016)についていた歌詞カードで、もと資料はフィンランド語‐日本語の対訳になっている。ここから原詩だけ参照して独自に翻訳を行った。*3

 

--------------------------------

 

こちらにおいで

 

こちらにおいで、僕の腕の中に。

優しい歌を君にあげよう。

野に咲く花のように、さえずる鳥の歌のように、

優しい歌を歌ってあげよう、君に。

 

こちらにおいで、私の人。

君に黄金の言葉をあげよう。

夏の初めに、巣作りする鳥たちがささやきあうように、

黄金の言葉をあげよう、君に。

 

O. メリカント

信楽

*1:フィンランド民謡のピアノ編曲というと、パルムグレンによる演奏会用の編曲がある。こういう行き方は確かにあるが、音楽の紹介を目的にするなら、演奏会レベルでなく訓練レベルを目標にしてもよいのではないか。

*2:イメージ的にはバルトークのミクロコスモスの中にある民謡の編曲か。

*3:これ以降の翻訳でも、原詩だけ参照し、翻訳は独自に作成している。