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狸系の里 シーズン2

はじめの一歩、二歩、散歩・・

Y. キルピネン 岸辺にて 1

この翻訳では再び、トリオレコード フィンランド歌曲集(Stereo PA.1016)の歌詞カードを参照しました。このLPに収められた曲は、最初に聞いた時には、ピアノの伴奏が五音音階風にも聞こえるので、日本の歌曲かなと思ったものでした。サトマー指揮カントドミノ合唱団のCD*1には、「岸辺から Ⅰ」も収録されていましたが、メロディが全く違うのが面白いと思いました。

詩句が難しくて訳には自信がもてないので、冗談を一つ ・・オイ・・(^ ^;)。キルピ(Kilpi)は鎧、kilpikonnaは亀。パターン認識でKarhunen-Loeve展開という技術があり、最初の方のKarhunenはいわば「熊さん」。熊さんとか亀とかいうと古典落語の長屋の住人みたいだけれど、八つあんをKahdeksanは、フィンランド語としてはちょっと不自然・・・β(^ ^)。

 

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岸辺から Ⅰ

 

あなたの大きな岸辺は荒れ果てている。

荒れた岸辺に飽き飽きして、野鴨たちは夜

葦の中で嘆きの声を上げている。

道に迷って一人になり、寒さに震え、嘆き、

葦の中を巡り巡って、母を探すことも叶わない。

あなたの邪心が分断する波を見ながら、私は涙がこみ上げてくる。

この大いなる嘆きの岸辺に、私の若き日々がある。

あなたのイメージは深く刻まれ、あきあきし、

葦の原で夜にじっと、私自身に聞き耳をたてている。

 

Y.キルピネン

信楽