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狸系の里 シーズン2

はじめの一歩、二歩、散歩・・

着地点

今朝は空を雨雲が厚く覆っていて寒く、決してよい天気ではない。とはいえ、追い込み中のメモの落ち着き先がやっと見えて来たので、気持の上では灰色の雲の切れ間からさしこむ日の光が見えている。(BGM リスト「灰色の雲」)

それはともかく、前回書いた表題案はまだまだ抽象的で、自分の問題として取り込めていない感じがあった。たとえば次の部分、著者が一体何をどうしたいのか読めるだろうか?

表題 情報書誌学と情報民族音楽学

1.人文系分野における文書処理技術に関する考察

 

そこでこんな着地点を考えてみた・・・・

C.Seegerという民族音楽の専門家がいる。この方は、民族音楽研究にピッチレコーダーという電子機器(アナログ式ピッチ記録装置)を使ったことでも知られている。この方の説によると、民族音楽学には、民族学、音楽学、言語学という三本の柱があるという。この三本の柱を支えることができる情報技術を考えてみると、次がある。

・ 民族学:資料管理と閲覧支援

・ 音楽学:デジタル信号処理

・ 言語学:テキスト情報処理

デジタル信号処理は、音の特性を分析して音楽の特徴抽出を行うことができる。テキスト情報処理は、符号化文字の並びとして作成された言語データを解析して、テキストの形式と内容とを調べる事ができる。これに対して資料管理と閲覧支援技術は資料を一つの塊として扱うことができるが、資料の中身に立ち入る事は避けている。

民族音楽学で扱う資料には、楽譜及びその音楽について書かれた文献資料がある。文献資料を読むにはまず背景にある常識を再建することから始まる。ここで常識とは、楽譜の内容を知るために必要となる音の内容を指し、五線記譜法を例にすると次のようになる。現代の五線譜では、音は、高さ、長さ、強さの三つの特性を持ち、高さは平均律音階で規定されているとする*1。ピアノが初めて世に現れたころには、今と比べて音の高さが半音位低く調律されていたらしい、とか、平均律に整理されるまでには違う調律法があったらしい、とかは、書籍を探すといろいろ書いてある。また、古楽譜を復元して*2当時の楽器・当時の調律で演奏することがある。五線記譜法については出版物がある。

伝統邦楽については、五線記譜法に関連して出版されている様々な資料に相当する内容の資料を文献資料から再構成して制作・公開することが必要になる。このような要請に対応する活動としては、古典文学・文献資料のディジタルアーカイブを作成する活動がある。

楽譜は古典文学・文献資料の一部であり、音楽を記述する目的から決められている構造をもつ。音楽を記述する文献資料のディジタルアーカイブを支える技術を創成し、民族音楽学を支える技術の位置に置くことが情報書誌学の部分領域としての情報民族音楽学の活動内容であり、技術的な成果は民族音楽学書誌学との双方に寄与する。

・・・・β(^_^;;;)

*1:音階は高さの相互関係を決める。絶対的な高さは時代に応じて変わる。

*2:略記法で書かれている部分を完成する、などして。