狸系の里 シーズン2

はじめの一歩、二歩、散歩・・

老人の暴走

物理学科にいた頃読んでいた「物理学ノート(江沢洋著)を見つけた。信楽さんが物理学部にいたのはもうはるか過去の話で、量子力学場の理論の分野で現実はすっかり変わっているはずだけれど、当時何を考えていたかを思い出す材料として読む限りは面白い。

信楽さんは当時、ミクロな世界をマクロの目で観察して得られる知見を書くための数学的な道具としてロビンソンの超準解析が使えると思っていた。

超準解析は超準実数という実数の上で組み立ててある。超準数は、無限小数‐標準数‐無限大数の3階層構成になっていて、この三階層が数の計算の仕組みだけを見る限り、普通の数のように見える。この三階層構成を、自然界の極微の階層‐日常の階層‐極大の階層の三階層と同一視できたら面白い。これは素朴な思惑で、一寸考えてみると実はなかなか簡単には同一視できない事情が見える。うっかり踏み込んでいたら難渋したろうな、とは思う。

それにしても、生活に実害がないという条件下でなら、今からこういう話題に執着するのも面白い。たとえ人からは変人と思われても、モノや周囲の人に執着して暴走する場合と比べればはるかに実害がない*1

*1:隣で話に付き合わされる人が困る、ということはあるにしても^^;。