狸系の里 シーズン2

はじめの一歩、二歩、散歩・・

直前の記事に掲載した次の図で、対象モデルと実現モデルとで矢印が逆に向いていることに関連して、採譜プロセスがソフトウェア制作プロセスに似て見えることについて補足する。

 

前回の図

f:id:Y_Shigaraki:20150906080526j:plain

図では音楽音を説明するために対象モデルを作り、音楽音を具体化するために実現モデルを作るとした。

 

採譜手順に上段を対応づけると、音楽音から作成した、聞こえる通りに書いた楽譜が対象モデルにあたる。対象モデルは資料に使った音楽音に特有の現象を含むので、特有の現象を補正して、演奏する基本形となる楽譜を作り、発表譜とする。下段で実現モデルはこの、演奏して再現する際の参照譜として使える発表譜に相当し、この発表譜から演奏された音が下段の音楽音に対応する。

 

ソフトウェア制作の図式として読むなら、音楽音の所は実際に行われている業務活動が入り、この業務活動を説明するための資料が対象モデルの所に入る。実現モデルの所には、対象モデルを計算機プログラムを使って実現するための、計算機プログラムの構成法に関する資料が入る。下段の音楽音にはこの計算機プログラムを動作させて実行している業務活動が入る。

 

ソフトウェア制作プロセスはよく研究されていて、例えばドメイン指向プログラミングとして手順及び実行上の留意点が詳細に説明されている資料をネット経由で得ることができる。手順が似ているという観察からは、ソフトウェア制作上の考え方を抽象化して採譜手順に敷衍することができれば、既に印刷形態で作成されている採譜資料を情報技術を支えにして再活用する道が開けるのではないか。

 

 

尤も現実には、当地で30年近く、普通に仕事をする時間すら削られる重い付き合い関係を親族から強制された影響で、主に生活を回すために時間を使わなければならないという件がある。どんなに深い事を考えていても、実際に回さなければ、生活なんて全く動かない。

学生時代ではないから仕方ない事とは言え、こういう事情があると、研究という旗の下での活動はそろそろ見切りを付ける時期かなとも思う。もちろん趣味としての活動を抑える理由にはならないとしても、〆切り通り公開するという活動パターンは無理な気もする。

 

という訳で、ここを続けるなら、研究などという重たい言葉から脱皮して、全く違うイメージで ・・;