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狸系の里 シーズン2

はじめの一歩、二歩、散歩・・

カンテレとツィンバロン

民謡詩

カンテレとツィンバロンはどちらもチターの仲間で、カンテレはフィンランドの、ツィンバロンはハンガリーの民俗音楽に使われている。カンテレは膝に置いて指で絃を弾き、ツィンバロンは机に置いてマレットで絃を叩く。マレットで絃を叩くという仕組みが現在のピアノと共通である所から、ツインバロンはピアノの祖先という事もできる。

 

高校の時の音楽の教科書に楽譜と楽器の発達という頁があり、ここにピアノの欄がある。この欄には、古代のプサルテリウム、11世紀ごろのモノコード*1、13世紀ごろのスピネット*2、17世紀頃のクラビコード*3、18世紀ごろのハープシコード*4が載っている。これらの絵を見ていて次の二つの事に気づく。

その1)プサルテリウムの絵が、絵で見る限りカンテレに非常に似ている。

その2)古代のプサルテリウムから11世紀頃のモノコードに至るまでに時間的な間がある。

 

チェンバロの歴史などを見ていると、イスラム由来の楽器が元となっているという記載を見ることがある。イスラム由来の楽器はピアノ以外にもあり、現在のギターの元となったリュートは、ウードというイスラム系の楽器が元になっている。このウード、東洋にも伝来して琵琶の元になっているという。古代の楽器は意外な所から意外な所まで伝来している。

 

ここで一つの空想的な仮説を立ててみる。

カンテレとツィンバロンはどちらもプサルテリウムを基にして発達した楽器であり、カンテレはプサルテリウムの形と奏法をそのまま継承し、ツィンバロンはイスラム経由で伝来した楽器を継承している。

 

こういった仮説を検証しようと思うと*5、古代の人とモノ、文化の流れを再現して追跡しなければならない。確実な資料が手に入るか、という所から始まって、大変な事になりそうではある。信楽さんはこういう分野に詳しくないので現状は見えないのだけれど、もしこういう分野で何かが行われるとするなら必要な事は、ともかくまず資料を集積し、解読して整理すること、に尽きるだろう。

*1:一弦琴

*2:鍵盤付きチターのように見える

*3:小型のピアノのように描かれている

*4:外観は現代のピアノに近い。但し、絃を弾いて音を出す。

*5:イスラム経由でピアノの先祖となる楽器が入ってくるよりはるか前にカンテレが使われていた証拠を見つける、とかの方法で。