狸系の里 シーズン2

はじめの一歩、二歩、散歩・・

日本音楽の音階とメロディ

自分ではまだよく判っていないことを書くのは気が引けるけど、日本音楽の音階とメロディについて一寸だけ。

日本の音階を五線譜に書くと判りにくいのだけれど、日本の音階を全分音符の白玉で書くと大切な要素が抜け落ちる。日本音階は音が五つで、下から宮、商、角、徴、羽という名前がついている。それぞれの音の間隔を取る取り方に応じて、呂、律を区別する。宮の音は具体的には、(日本音楽の意味での)半音階のどこかに置く。と、ここまで書く限りは特に五線譜で書いても何の問題もない。

面白いのは(困った事には^^;)、呂律毎に、宮、商、角、徴、羽の各音の高さと強さとを維持するパターンが決まっていることで、結果的に、音がもつ属性は、高さ・長さ・強さだけでは決まらない事になる*1。このパターン、日本音楽の流派・宗派ごと、演目ごとに違うのではないかと思わせる所がある。

そこで何が起こるかというと、このパターンを無視して伝統譜の音を追うと単純なメロディになりそうに見えて、五線譜で採譜すると複雑なメロディになる。伝統音楽を五線採譜する仕事はだいぶ前に行われているので、総譜の形で出版されている。これを伝統譜と簡単に対応づけられるつもりで比較すると、ちょっと意外な気がする。

これはもちろん、五線譜には日本音楽の音がもつパターンを記録する枠がないことが原因なのだけれど、それではどういう枠があればいいかというと・・・伝統譜は目安であり、実演は継承者の意図で決まることから、実演を採譜した楽譜に区切りを入れられるかは、やってみなければ判らない。むしろ、伝統譜に、具体化のサンプルとして五線譜で書いたパターンを添付した方が判り易いのかもしれない。サンプルだから詳細は演者が工夫することになるが、サンプルを添付するとサンプルをそのまま演じられることも起こりそうで、サンプルを付ければいいという話でもないのだが。

*1:こういう事情がるから、音階ではなく旋法ということがある。