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狸系の里 シーズン2

はじめの一歩、二歩、散歩・・

音律の測定に係わる三つのステップ

狸系の目

音律を測るという話は、最終的には、良い記譜法を求める話に繋がる。文字や図記号と同様、楽譜もそれ自身は図形(「インクのしみ」という言い方をされる事がある)なので、この図形を音楽と同一視するためには図形とそこから読みとられる内容との対応関係の決め方が大切になる。楽譜の場合、図形とその内容との対応関係は常識として言及されない事があるので、しかし楽譜の内容を知るためには対応関係を知る事を避けては通れないので、実際に行われる音の属性を測ってみることが望ましい。

 

音の属性を測るステップは、楽譜に書かれた内容と演奏された音とを比較して、楽譜を構成している記号がどのような音として具体化されているかを見る作業により構成する。使う資料の性質により、次の三段階が考えられる。

  1. 既存の資料に基づく確認作業
  2. 印刷内容を表示するための電子楽譜と、この電子楽譜に対応づける内容との構成
  3. 書かれた内容と演奏される音とが自然に対応する記譜法を創作する

 

上記A、B、Cは次の内容をもたせる。

  1. 既存の資料に基づく確認作業

専門書の範疇にあるとも言えるが、街中の普通の書店で催馬楽朗詠譜が市販されていることがある。また、演奏された催馬楽朗詠歌を採譜し、五線譜総譜の形式でまとめた資料が市販されている。捜せば、声明譜についても、伝統譜の形式と、採譜して五線譜総譜の形式にまとめたものとが市販されているようである。

このような市販の資料を用意して、ここから、伝統譜の音楽記号と五線譜への採譜結果とを対応づける表を作る。こうすると、伝統譜の記号とその記号が表す音との対応関係が見えてくるので、同じ内容の記号毎にグループ化ができると期待される。

 

  1. 印刷内容を表示するための電子楽譜と、この電子楽譜に対応づける内容との構成

伝統譜を電子文書として再現する技術を創作する。この電子文書は追って、演奏されたときの音のパターンを対応づけるための土台として使う。また、様々な時代の伝統邦楽を上演した際の記録がCDの形式で市販されていることがあるので、伝統譜の演目が演奏されている記録を入手し、ここに記録されている音の特性を計測する。

音の特性を計測するには事前に次の準備を行う。

  1. a) 文献に基づき、音の高さの理論値を求める。

 音の高さの基準から作られる音の理路的な高さを計算して表を作る。

  1. b) 記録されている音の物理的な特性を計測する。
  2. c) その音楽で一つの音像を作っている音の属性の組に配慮し、聞こえ方のモデルを作る

 

  1. 書かれた内容と演奏される音とが自然に対応する記譜法を創作する

書き方を工夫しながら、聞こえ方のモデルを読みとりやすい記譜法を創作する。

 

今の所Aに居る。聞こえ方のモデルまで辿りつけるかどうかは全くの未知数・・;