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狸系の里 シーズン2

はじめの一歩、二歩、散歩・・

ちょっとした発見

狸系の目

催馬楽歌の五線総譜を見ていたら面白い事に気付いた。

催馬楽歌には九つの音を使う。このうち、補助的な音が二つ、臨時に使う音が二つ、残りの五つが正音として使われる。この九つの正音を五線譜に並べて音階が書いてある。

この九つの内、正音五つを並べると五音音階風の音階が書ける。この音階は次の構造をもつ。

  1. レ‐ファ‐ソ‐ラ‐ド‐レ

五線譜の用語で音程を書くと次のとおり。

  1. レ‐[短3度]‐ファ‐[長2度] ‐ソ‐[長2度] ‐ラ‐[短3度]‐ド‐[長2度]‐レ

音を三つ単位で纏めると、次の二組が得られる。

1) レ‐[短3度]‐ファ‐[長2度] ‐ソ《‐[長2度] ‐》

2) ラ‐[短3度]‐ド‐[長2度]‐レ

民族音楽学の分野にテトラコードという概念がある。テトラコードには次の四つが区別されている。但し以下は「一目でわかる日本音楽入門」から引用しているので、出発点の音がレでなくドになっている。

  1. a) 民謡のテトラコード ド‐[短3度]‐♭ミ‐[長2度] ‐ファ
  2. b) 都節のテトラコード ド‐[短2度]‐♭レ‐[長3度] ‐ファ
  3. c) 律のテトラコード  ド‐[長2度]‐レ‐[短3度] ‐ファ
  4. d) 沖縄のテトラコード ド‐[長3度]‐ミ‐[短2度] ‐ファ

音程だけに注目すると催馬楽歌の正音は民謡のテトラコードを二つ積み重ねたように見える。

 

音階という意味では、呂・律、陽・陰の区別が知られているが、このどれについても、はじめの二つの音の間隔は2度なので、構造が合わない。

 

催馬楽歌は民謡を雅楽の様式で編曲したものと言われているので、民謡のテトラコードが使われていても不思議はないとも言えるが、安直な判断は禁物ではある。