狸系の里 シーズン2

はじめの一歩、二歩、散歩・・

ようやく最初に戻る

これまで手掛けてきたことをメモ的に書いたものがあって、そこにはこんな内容が散らばっている(^ ^;)。

‐Word版催馬楽譜「あなたふと」

催馬楽譜と催馬楽曲の五線採譜とを比較する、というアイデア

民族音楽を五線採譜する際に使われる特殊記号の例

‐様々な伝統邦楽譜の例

これらが電子化されたとして、それがいったい何になるのか、という芯の部分がはっきりしていなかったのでいろいろ迷ったのだが、ともかく所与の印刷物をそのままの形で電子ファイル化することにも意味がありそうなので、はじめに戻ってメモの整理を続けよう。

 

ここで、催馬楽譜と催馬楽曲の五線採譜とを比較する、というアイデアをもう少し詳しく書くと、次のように比較資料を作っている。

催馬楽譜と催馬楽曲の五線採譜とを比較する際に、歌詞を共通の構造として取る。

‐歌詞の言葉毎に、催馬楽譜と五線譜との双方から音符を切り出して対照する。

こうすることで、催馬楽譜に書かれた抑揚の指示が実際どう具体化されているかを見ることができるはずである。

 

この目論見は、アイデアをメモ的に書いていた時には今一つ良く判らない所で止まっている。当時は、五線譜採譜の方の資料が数小節分しかなく、なおかつ、声の高さを調律する基準、音を五線譜に乗せる規則、など、肝心なところが判らないままだった。最近、催馬楽楽の五線採譜に関する成果がオンデマンド出版で刊行されていることに気付き、入手することができた。この資料には声の高さを調律する理論が書かれていて、これによれば、声の高さの理論値を計算できる。

上代の楽譜は目安として使われている場合が多く、それがどう具体化しているかは音を聞いてみなければわからない。五線譜からはこの具体化の様が見えてくるのではないか。こういう譜の扱い方は、西洋風の、譜を演奏家が解釈して一つの譜から多様な表現が得られる、という考え方とは違うように見える。おそらく伝統譜は、口伝が発散することがないように、という基準の意味で使われたのではないか。

それにしても、五線譜には五線譜の解釈の基準があるので、隣接する二つの音符の間の音程がどうなっているかなど、気になる部分がある。この辺りを見るには、声の調律から見える、声の高さの基準値が役に立ちそうに思う。

 

ところで、これから先どこに向かって進むか、という話があるが、筆者は実家が真言宗の智山派に縁があることもあり、真言声明について詳しく調べようかと思い始めている。